大変贅沢で絢爛な印象の辻が花の振袖です。 寒色の紺色の地に暖色の黄色や橙色の暈しというコントラストが映えた、まるで暗闇の中で目映く光り輝くような色使いは、辻が花の幻想的な雰囲気を更に増して魅せているようです。 辻が花のみならず、裾の部分に青海波文様や摺り疋田も入っている点は、一般的に流通する辻が花振袖とは異なる点だと思います。 事ある毎に増え続ける着物と、限りある収納のスペースが追い付かず、折角頼んだお着物も箪笥に入れず、収納される順番待ちの状況です。 一先ず箪笥の引き出し一つ分は手放すように言われており、手持ちの和装類を徐々に出品中です。 初詣、初釜を初め、親族などの結婚式等に出席する機会が多いため、祖父母や両親、親族から用意してもらった振袖が他にも沢山あります。姉や母のものも含めると20枚近くあるかもしれません。 こちらは私の成人式で着用したものになります。振袖は幾つも持っておりましたが、一生に一度の成人式には大好きな辻が花で、それも辻が花の幻想的な色使いが最も表されるような振袖を着たいという強い希望から、２年程かけて探し出したものになります。 その間に、別の振袖を数枚用意してしまいましたが、その後にこちらの振袖と出会ってしまい、仕立て上がりでしたが、この振袖以上に私の理想の振袖はないということで最後に購入したものになります。 会場では素敵な辻が花の振袖を着た方をちらほらと見かけましたが、デザインでいえば、やはりどんな振袖よりもこちらの振り袖の存在感が際立っていたのではないか思います。沢山の方々から振袖を誉めて頂き、振り返って頂くことが多くありました。 因みに１枚目が成人式の時の写真、それ以外は先日庭で取ったもので撮影環境が異なりますため、写真の色味が違って見えてしまっています。 そんな振袖でしたので出品の予定がありませんでしたが、なにしろ手持ちの数が多いため、どの振袖も全体的に出番が多くありません。 直ぐに売れることもないだろうということで、試しにこちらも出品してみた次第ですが、もしかしたら気が変わって取り止めてしまうかもしれません。 申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。